35年ローンについて24歳の僕が思うこと

結論から書くと、僕は家を35年のローンで買うのは非常にリスクが高いと思っている。
10年以上のローンはだめです
このちきりんさんのエントリーに詳しいが、35年ローンという仕組みは、給料が順調に上がっていった”あの時代”につくられた仕組みであって、今の時代には消費者にとって合理的ではないと感じている。ましては、子供や親が病気になって、短期間で多額のお金が必要になるかもしれないし、直下型の大地震がくるかもしれない。未来のことなんかは誰にもわからない。

今の日本だからこそ35年の住宅ローンを背負う本当の理由
ただ、このエントリーにあるが、今の日本政府は何が何でも35年ローンを組ませたいらしく、(本質的には消費してほしいだけであろうが)おかしいくらいの低金利でローン借りられると。ただ、35年ローン組んでもよい(=35年ローンを組むことが合理的)という人は、前提として、「10年で完済能力がある人」に限られる。また、上記エントリー内に一部疑問に思う点があった。

住宅を買うということは少なくとも今の仕事をある程度の期間続ける意思がある。自分の仕事・職場が変わる可能性がある場合、なかなか住宅は買いませんよね。で、このタイプの人たちってかなり優秀な人が多いと思います。少なくとも2、3千万円であれば10年ローンくらいで返せるくらいの給料はもらっている場合が多い。

「今の仕事をある程度期間続ける意思がある→このタイプの人たちってかなり優秀な人が多い」のか甚だ疑問に感じてしまう。少なくとも僕にとっては。


また、金融的な観点から、家を購入すること自体、僕は悲観的だ。学生時代、金融について多少勉強してたことがあったのだが、金融商品を買うときの基本は卵はひとつのカゴにもるなである。つまり、一つの金融商品に資産を集中させるのではなく、いくつかポートフォリオを組んでリスク分散するべきということだ。不動産という金融商品を買う場合もまったく同じである。総資産がウン十億以上ある富裕層にとっては、4000万のマンションは総資産の数%以下なので、問題としないが、我々”非富裕層”にとって、4000万の不動産を購入するとしたら、ポートフォリオを組むどころか、全資産はほぼ不動産一色になってしまい、β理論からすると非常にリスクが高い。


結論としては、家を購入するときは人生の様々なボラティリティを考慮しつつ、かつ、自分の全資産に見合う額の家を買うべきだと思う。まぁ一番理想的な形はローンなんて組まずにキャッシュで買うことなのだが。(夢のひとつ)